2018/02/03

12月度発表会

今回はアートデザインスクール天神橋筋のクリエイターコース、
12月度発表会の作品を一部ご紹介します。

2017年最後の発表会ということで、
より多くのメンバーが作品を持ち寄り意見を交わしました


クロッキー
12h7.jpg


「上半身と下半身を見ている位置(目線)が違う。」
「線と勢いで描くと人間としての形がおかしい。」
「線を何本も重ねて描いているけれど、
キチンと一本の線で描いて形を取ることが大事。」
と厳しくも感心させられる意見が出ました。

クロッキーは、体の一部を誇張して描いたり、描く人の癖が顕著に表れます。
スクールのクロッキーは2分~30秒という短時間で行っています。
時間がなくて焦るかもしれませんが、落ち着いて描くことが大切です



デッサン
12h6.jpg

今回のモチーフは「ガラスの工業製品」でした。
陰影の幅やタッチによっては、
ガラスではなくプラスチックのような質感になってしまいます。

ガラスならではのハイライトを活かすための陰影、
ビンやグラスの飲み口や底の形の見え方といった厚みの表現など、
一つのモチーフについて情報をしっかりと描くことが必要です。

タッチが一方向にならないようにする、鉛筆の濃さを変えるなどして、
モチーフの立体感を出す意識をして描くことが、デッサンにおいて基本となります。

デッサンは基礎であり、絵を描くうえで厳しくても避けて通ることはできません。
描いた物の形の狂いや質感など、
実物との誤差は例え数ミリ単位であっても見る人にはわかるものです。
創作をするうえでデッサンによる見て描く力を養うためことは欠かせないので、
スクールでは気合を入れて取り組んでいるカリキュラムの一つです。



クリアファイル、コースター、ストラップ
12h3.jpg

「同じキャラクターのイラストを使っているのに、
コースターとクリアファイルの雰囲気が違うのは何故か?」
と疑問を持つメンバーがいました。

コースターに描かれている絵は一色で小さく、
クリアファイルの方では一面に大きく描かれています。

紙に描く絵と商品に入っている絵は見せ方や方向性が違ってきます。
例えば、商品に入れる絵が大きいと子供っぽく見えるので、
小さい子供向けの商品ではそのように描かれている物が多いです。

ですので、
誰が (年代や性別など)
どういうところで (職場や学校、家など)
どういう時に使うのか (仕事中、外出時など)
を考えて、商品を企画して、それに合わせた絵を描き製作することが必要です。

ただ、物には個人の好みがあります。
試しに商品を作って売ってみても、
男性に好評だった、お客さんに学生が多かったなどは鵜呑みにしないで、
販売を経験し、マーケティングを重ねることで商品の方向性が見えてくるものです



ラフ画、ポストカード
12h4.jpg

「他の緩いタッチの物と違い、
フクロウのイラストが人受けを狙って可愛く描いているように見えてしまう。」
という感想がありました。

描いた本人曰く、
「顔のパーツなど誇張して描いてしまうところがあるので、
癖をなくすために自分で撮影した写真を参考にして描いた。
受け狙いを意識したところはある。
ただ、可愛らしさよりもキリっとしたフクロウを描いたつもりだ。」とのこと。

絵を感じてほしい意図通りに描いて見せるのは難しいです。
本人が描きたいものを迷っていたり、
根本的なテーマを持たず安易な受け狙いで描いてはできません。

人に絵を見せるからには良い評価をもらいたいのは当然です。

ただ、そこばかり気にしては自分が好きなことをやっているのに楽しくありません。
独りよがりは良くないですが、「自分はこれが描きたいんだ!」
という気持ちを絵にぶつけた方が楽しいと思います。
自分が楽しくないと相手を楽しませることはできないですからね



イメージイラスト
12h1.jpg

「どういう状況のイラストなのかがわからない。」という意見がありました。

こちらは、後ろの女の子とお化けたちが、
手前の妖精たちを罠にかけて捕まえようとしているところだそうです。

キャラクターや世界観など設定をを練るのはもちろんですが、
何を見せたいのかをわかりやすく1枚の絵に収めないと、
人には受け入れてもらえません。


例えば、小説の挿絵なら、状況をより深く想像させるために、
説明書や教科書の図解なら、内容をより分かりやすく説明するために、
広告やポスターの絵なら、興味を持たせて販促につなげるために、
といった具合で、それぞれ目的や意図がハッキリして1枚の絵に収めています

どうしたらわかりやすいかを心がけて絵を描き、
作品として人に見せていくことを経験することで、表現方法は身についていきます。



イメージイラスト
12h2.jpg

女の子はリンゴの妖精で、
リンゴのフォルムがかわいいと思って題材として描いたそうです。

「色がキレイ。」
「アップルパイは断面のリンゴがばらけている方が美味しそうに見えると思う。」
と絵柄や彩色についての感想がありました。

他にも
「リンゴをモチーフにした装飾は作家のこだわりが見える。」という声があれば、
「リンゴのモチーフで統一するのは、安直すぎるのではないか。」との意見があり、
ひとりひとり感じ方や考え方は様々で、聞いていて興味深く感じました

人に絵を見せることは自分ひとりでは気づかない視点や表現方法を発見できるので、
少しドキドキしますが、おもしろいです。


「妖精が持っているフォークが刺さっていないように見えるので、
行動や小道具も意味合いを考えて描いた方が良いと思う。」
といった意見は、他の人から言われないと気づきにくいですよね。



今回発表会で特に感じたのが
「作品から描いた本人の意図することが見る人に伝わっていない」ということ。

せっかく描いた絵でも、
見る人に何を伝えたいのかがきちんと伝わらないと作品としては成立しません。

キャラクターや世界観をよく見せるには
絵としての構成や構図の見せ方、彩色方法、背景や小道具の意味合いなどを
しっかりと考えて描く必要があります。

そのためにも絵は最後まで描き上げることが大事です。
完成させないと、その絵の良いところ悪いところがわからないからです。
自分の苦手なことや課題が見つかれば、絵の質や技術の向上に繋がります。

月に一度の発表会では、ラフ画ももちろん出しても問題ありません。
ただ、一ヶ月という期間も意識して完成させた作品を出すことは、
絵を仕事にするうえでの基盤となると感じています。



次回の発表会は、
2018年最初のメンバーみんなに作品を見せられる絶好の機会です。
年初めに作品を出して勢いをつけていきたいです
スポンサーサイト

続きを読む

2018/01/30

11月度発表会

アートデザインスクール天神橋では
月に一度、スクールメンバーが作品や商品を持ち寄り
感想や意見を出し合う発表会があります。


遅れましたが、今回は、クリエイターコース
11月度発表会の作品の一部をご紹介します。


クロッキー
11-2

「普段は2B鉛筆を使用していたけど、今回は4B鉛筆でクロッキーを描いてみた。
いつもより芯が柔らかかったため思い通りの線が描けず、自分には合わなかった。」
と言っているメンバーがいました。

道具を色々試し、自分にあった物を探すのは良いことです。
ただ一度の使用で、ちょっと自分には合わないかな?と感じても
そこで使用を止めてしまうのは勿体ないです。

道具は2回、3回と使用することで、徐々に使い方もわかってきて
自分に馴染んでくることもあるからです。


いつもと違う道具を使うことで、
より自分にあった描き方が見つかる等
発見も多いと思うので、今後も色々な道具を使用したいと思います


イベント用の猫のデザイン案
11-1

このデザイン案は、商品にいれるワンポイントとして考えたそうです。

描いたメンバーは
「普段は、何本も主線を重ねてリアル調の動物を描いているけれど
イラストの描き方に自信がなく、今回はデフォルメ調を意識して描いた。」
とのこと。

人により主線が粗い人、細かい人、何本も重ねて描く人、一本の線で描く人等
イラストの描き方は様々です。

自分の描き方に自信がなく、マイナスに感じることもあるかもしれませんが
それはその人の個性であり、人によってはその描き方に
魅力を感じます。

試しに色々な描き方で描いてみることは、勉強にもなり良いことです。

ただ無理をして変えようとすると、徐々に描くことが辛くなってしまい
イラストを描くことが嫌になってしまうかもしれません。

「今回のデフォルメ調は、描いていて辛かったため
描きなれた物で、より魅力的なイラストを描きたい。」
とメンバーも言っていたので、これからが楽しみです


イラスト
11-3

「以前よりもイラストの世界観が出ていて良い。」
という感想がありました。

描いたメンバーは、
「誰が」「いつ」「どんな風に行動するか」
シチュエーションを決めてから、イラストに取り掛かりました。

例えば画像の右に写っているイラストは
黄色のカッパ着たキャラクターが(誰が)
夜の公園で(いつ)
自分達を気づいた相手に指をさした(どう行動した)
という感じです。

キャラクターを考えたのであれば
キャラクターのシチュエーションを決めることで、さらに魅力的になります。


イラストを見た人が
よりイラストの世界に入り込み楽しんでもらうことができるため
今まで考えたことがない人は、
是非考えてみてほしいと思います



今回の発表会で特に印象に残ったことは
もらった感想をどうするかは描いた本人次第ということです。


o.jpg

例えば今回
女の子と小さなオバケの子達が仲良くしているイラストがあり
「白いオバケがモチモチしてやわらかそうに見えて良い。
そういうキャラクターを描くのが向いているのでは?」
という感想がでました。

描いたメンバーは、やわらかそうなキャラクターを描くことが
自分には向いていると、特に考えたことがなかったため
感想をもらい少し驚いたそうです

他の人に見てもらうことで
自分の描くイラストの良い所や、気づかなかった視点を知ることができますが
意見や感想を全て実行する必要はありません。

他の人からどれだけ
イラストのキャラクターや世界観等が好きだと言われても
本人が楽しんで描けなければ、徐々に描くことが辛くなってきてしまいます。

もらった意見や感想を参考にして
今後、自分がどんな物を描いていきたいのかを考えながら
描いていくことが大切です。


イラストを仕事にすると、好きなものばかり描き続けることはできませんが
人が好きだと言ってくれる部分と、自分が好きだと思う部分を
上手く組み合わせて今後描いていければ良いなと思います
2017/12/22

10月度発表会

月に一度のアートデザインスクール天神橋での発表会。
スクールメンバーが作品を持ち寄り、感想を言ったり、意見交換をします!

今回は、クリエイターコース 10月度発表会の作品を一部ご紹介します。


クロッキー
10hapyoukai4.jpg

「迷い線が多い。」
「全体のバランスがうまく取れない。」
「クロッキーをする回数は少ないけれど、時間内に全身が描けるようになってきた。」
などの意見や感想が出ました。

クロッキーは、短時間で実際にあるものを見たとおりに描く訓練です。
オリジナルを描く時のように、絵に描き手の癖やデフォルメが入り、
実物をそのまま描くというのはなかなか難しいです。

描けるようになるには、見て描いて数をこなしていくしかありません。
すぐには目に見える成果はないかもしれませんが、
コツコツ地道にやっていくと、バランスの取り方や時間配分などに慣れていくのが実感できます。
何事も続けることが大事ですね


旅行記
10hapyoukai1.jpg

会社の社報に載せたとのことで、
「人に見せるものなので、どうすればおもしろく伝えられるのか?」
を描くうえで意識したそうです。

旅行先の現地の人の表情や顔つき、地図やご当地グルメなど、
普段のゆるい絵柄に合わせつつ、一発で見て分かるようになっています。

「誰に、どういう目的で見せるのか?何を伝えたいのか?」
をキチンと考えて描くことは、仕事をするうえでも大切です

描き手本人が楽しいことはもちろんですが、
人に見せるうえで絵を描く目的や意図を改めて意識すべきだと感じました。



道具の制作
10hapyoukai2.jpg

こちらは竹籠を編む時に、底が動かないように固定させる道具です。
完成時にはこの板は外します。
直接的な材料ではないですが、制作には欠かせないとのことです。

作品や商品によっては下準備が必要で、
丈夫でしっかりした質のものにするには大切なことです。

手間暇かける労力は正直たいへんですが、
自分の作品を手にした人が喜んでくれたら嬉しくなります
そして、制作意欲に繋がります!



イメージイラスト
10hapyoukai5.jpg

昔から大きい生き物と小さい女の子の組み合わせが好きで、描いたそうです。

「このイラストは怖がらせるつもりなのか、
ほのぼのとした雰囲気を感じさせるつもりで描いたのか知りたい。」
という質問がありました。

それに対し、描き手本人からは
「今回、特に左上の女性のイラストは怖がらせるつもりで描いた。」とのこと。

描きたいモチーフやテーマが決まっていても、
絵の構図や、画材や画風、色調、キャラクターの表情や仕草などの表現一つで
見る人によっては描き手の言いたいことがキチンと伝わらない場合があります。


どんな表現方法なら人にわかりやすく伝わるのかは、
描くだけではなく人に見せていくことで身についていきます



今回の発表会で特に印象に残ったのは
「絵を描くうえで意識していること。」

創作の根本に、「人に何を伝えたいのか?」ということを明確にする必要があります。

突き詰めれば
「自分はどんな絵を描いていきたいのか?どんな作品を作りたいと思っているのか?」
改めて言葉にするのは簡単なようで難しいです。

スクールのメンバーの中には
「額に入れて飾りたいと思ってもらえるぐらい、綺麗な絵が描きたい。」
「人が見て笑うようなおもしろいものが描きたい。」
「かわいい動物が描きたい。」
「日常的に長く使ってもらえるカバンやポーチが作りたい。」

など、考えている人もいれば、

「絵を仕事にしたいとは思っているけど、何を描きたいのか悩んでいる。」
と、今は漠然としている状態で描いている人もいます。

描いているうちに描きたいものや表現方法がパッと決まる場合もあれば、
今やっていることと180度方向性が変わることもあります。

たとえ方向性や表現方法が変わっても決して今までやってきたことは無駄にはなりませんし、
むしろ、その経験があったからこそ創作に活かされることがほとんどです。


何をしたいのか意識して、現在の自分自身のベストを尽くして一つ一つ作品を作っていきたいです
2017/12/15

9月度発表会

遅くなりましたが
今回はクリエイターコース
9月度発表会の作品をご紹介します。

発表会とは、月に一度作品を持ち寄り
アートデザインスクール天神橋のメンバー同士で意見や感想を出し合う機会です。



今回出た作品の一部は、こちらになります


デッサン
9-21.jpg

クロッキー
9-11.jpg

キャラクターイラスト
9-61.jpg

ポストカード
9-41.jpg

キャラクターグッズ
9-51.jpg

販売イベントの直後だったため、今回は商品として出している人が
多く感じました。


特に印象に残った作品が
次の2点です。

まずは巾着

9-71.jpg

他のメンバーから
「布の色合いや肌ざわり等、材料の質にもっとこだわってほしい。」
と感想がありました。

せっかく丁寧に時間をかけて作った商品でも
使用した材料の質で、安っぽく見えてしまうことは
とても勿体ないです。


「今後は、より材料にもこだわりを持って作っていきたい。」
と作ったメンバーも言っていたので、次が楽しみです


2点目は料理のイラストです。

9-31_20171104004023803.jpg

「最近、料理をすることが好きで料理の絵を描いてみたけれど
どんな風に描けば良いかわからなかった。」
と描いたメンバーは悩んでいました。

食べ物を描く時は、美味しく見えるように意識して描くことが大切です。
例えば、ラーメンやうどん等、熱い物には湯気を描く、
目玉焼きなら黄身の色にこだわったり、白身の端に焦げ目をつけると
美味しそうに見せることができます。

実際の料理も、色どりが良いと美味しそうに見えます。
絵で描く時も、同じように色どりにこだわることが必要です



発表会では
自分の作品に意見、感想をもらえることも良い点ですが
他の人の作品を見ることで、学ぶことも多いです。



例えば
商品は作るだけでなく素材の質も大事だということや
キャラクターを描いて売るために
世界観設定等の土台を考えるとより魅力的になること
等を聞いて勉強になっています。

自分が同じように、作りたい、売りたいと思った時に
知識があると行動しやすくなります。


自分の作品を出していくことは勿論
他の人の物を見て、聞いて、感じて
創作に活かしていきたいです。
2017/11/17

販売イベントへの出店

9月に販売イベント
「OSAKAアート&てづくりバザール VOL.25」が開催され
アートデザインスクール天神橋から、3人のメンバーが出店しました。

今回は、当日のブース写真と出店者のコメントをご紹介します。



artb1.jpg

初めての場所、初めての設営、初めてのお買い上げなど、初めて尽くしの1日。
どんな年代の方が手に取るのか、どういう部分に興味が湧くのか、
物を売る側として今までにない視点でお客様を分析でき、
とても興味深い時間を過ごすことができました。

何より嬉しかったのは、自分の作品を面白がってくれたり
じっくり見てくれたことです。
今後の作品作りのモチベーションにもつながりました。



atb.jpg

今回は、ナマケモノのキャラクターを使った新商品を多数持っていきました。
シールやポストカード、ハンカチ等、どれも一生懸命作った商品ばかりですが
特に頑張った絵本を買っていただけて、とても嬉しかったです。
この気持ちを大切にして、今後も作品作りをしていきたいです。



artb2.jpg

幅広い年齢層の女性の方や、お子様(男の子、女の子の両方共)に、
比較的多く手に取って楽しんでもらえました。
今回は従来の商品だけでなく、新作のミニガマ口のシリーズも好評でした。
販売の方向性や、どういったものを中心に商品を展開していくかなどの道が
少し見えたように思います。



販売イベントへ出店の回数を重ねる毎により多くのことが学べます。

例えば
自分の作品や商品はどんな人が手に取ってくれるのか
どんな反応をしてもらえるのか

等です。

作った商品を全く手に取ってもらえず、へこむこともありますが
なぜ手に取ってもらえなかったのだろうか?
と考えるきっかけができ、次の作品や商品への意欲になります

実際、ナマケモノのキャラクター商品を作ったメンバーは
前回のイベントに出店して
他にもっとどんな商品を作れば手に取ってもらえるか
と考えるきっかけになりました。

日常生活で使用できるトートバックやハンカチ等の布小物なら
更に多くのお客さんに興味を持ってもらうことができるのではないか

と考えた結果、前回の出店の時よりも
お客さんに商品を手に取ってもらえて嬉しかったそうです。


商品作りやディスプレイ作り等、なかなか大変ですが
イベント出店することで得られる物も沢山あるので
これからも商品作りや出店を頑張っていきたいです